トレーシングペーパー封筒 × 切り絵カレンダー
ひとつ目のアプローチは、「どうすれば封を開けてもらえるか?」そして「どうすれば手元に残してもらえるか?」という課題への挑戦でした。
通常、封筒は中身を守るための「包装」ですが、今回は素材を変えることで、封筒そのものをエンターテインメントの一部にしています。
【Material & Tech】ここがポイント
- 封筒素材: 中がほんのり透ける「高透明トレーシングペーパー」
- 中身の仕掛け: 繊細な「切り絵加工」を施したカレンダー
- サイズ感: 定形外のちょっと大きなサイズで特別感を演出
【Design Logic】制作の意図
1. 「チラ見せ」で好奇心をくすぐる
封筒にトレーシングペーパーを採用した理由、それは「中身をあえて見せる」ためです。
美しい切り絵カレンダーや丸いメッセージカードが、すりガラス越しのようにぼんやりと透けて見える。「あれ、何が入っているんだろう?」と直感的に感じさせることで、自然と開封したくなる心理的な仕掛けを作りました。
2. 捨てられない「ギフト」にする
年賀状の悩みどころは、見終わった後の扱いです。そこで今回は、挨拶状としてだけでなく、「飾れるカレンダー」としての機能をメインに据えました。
繊細な切り絵デザインのカレンダーなら、インテリアとしてデスクや壁に飾りたくなるはず。結果として、1年間ずっと手元に置いてもらえる(=送り主のことを思い出してもらえる)プロダクトになっています。