実例集

大牟田熊野神社様の冬限定切り絵御朱印「シマエナガ」を、SPECUEにて一貫製作いたしました。
鎮座地「鳥塚」にちなむ“幸せを運ぶ鳥”シマエナガと、雪の結晶を組み合わせたデザインを、切り絵の構造を活かした紙加工で立体的に表現しています。本体に加え、同形状で淡い水色をプリントした台紙を組み合わせる二層構成で、冬景の透明感を引き出しています。

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紙の白さを生かす最小限プリントと、冬景を支える淡い水色台紙

紙の白さを生かす最小限プリントと、冬景を支える淡い水色台紙
本体側では、kome-kami 浮世絵ホワイトの持つやわらかな白さをそのまま活かすため、印刷はごく最小限に抑えています。
神社名の黒、印章の朱色、日付のゴールド、シマエナガの目と鼻の青系だけをプリントし、そのほかの白い部分はすべて紙の地色が見える仕様です。
紙の質感そのものが冬の空気感を伝えるため、あえて「塗り」を少なくする設計としました。

一方、台紙側には淡い水色をワントーンでプリント。本体と重ねた際に開口部からのぞく“冬の青”が安定して見えるよう濃度を調整しています。
台紙が過度に主張しないバランスを取りながら、重ね合わせたときに透明感や奥行きが生まれるよう配慮しています。



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雪の結晶とシマエナガを精密に描く、繊細カットとハーフカットの調整

雪の結晶とシマエナガを精密に描く、繊細カットとハーフカットの調整
雪の結晶を中心とした繊細な意匠を再現するため、レーザーカットの条件は細部まで調整を重ねています。
本体と台紙を同一外形でカットすることで、重ねたときのズレを抑え、切り抜き縁から見える台紙色が均一に見えるようになっています。
大小さまざまな結晶が重なり合うデザインでも紙割れを起こしにくいよう出力を整え、カットラインから台紙の水色がほどよく見えるよう幅を微調整しました。

また、シマエナガの口元には一部ハーフカットを加えており、柔らかな陰影となって、立体的な表情を感じられるようになっています。

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冬の空気感と相性のよい “kome-kami 浮世絵ホワイト” の質感

今回の御朱印には、冬のイメージと相性の良い kome-kami 浮世絵ホワイト(93.5kg)を採用しています。
柔らかな白さと自然な繊維の表情が特徴のこの紙は、雪を思わせる質感を持ちながら、切り絵としての耐久性も備えています。印刷を最小限にしたデザインだからこそ、紙そのものの雰囲気が前面に出て、冬景の静けさや透明感を自然に演出してくれます。

台紙と重ねることで、切り抜き部分から覗く光の加減や陰影にも深みが生まれ、紙の魅力を最大限に引き出すことができました。

参考 【公式】kome-kami 商品ページ (foodlosspaper.com)※外部サイト
kome-kami お米の再生紙

仕様/設備

印刷:片面フルカラー+ゴールド+ピンク(6色プリント)
用紙:kome-kami浮世絵ホワイト 菊判93.5kg
加工:レーザーカット(切り抜き/ハーフカット)



用紙選定からプリント濃度調整、レーザーカット設定まで、SPECUEにて一貫して制作しました。
季節感や世界観を、紙と加工の組み合わせで表現する御朱印制作も承っております。お気軽にご相談ください。
SPECUEとは?